minus(-)2016.8.13@赤坂BLITZ

LIVE2016summer"Voltaire"

 

SETLIST

No_9

No_6

The Victim

LIVE

No_4

RZM

Maze

Beauty

Descent into Madness

No Pretending

Peepshow

Down words falling

B612

AFTER IMAGES

 

開演前のSEがレコードの針が飛んだみたいに急に先に進まなくなったり、不思議なこともありつつ、スモークって、こんな風に出せるの?って思うくらい、細く、まるで2本の煙が空へ昇っていくように立ち込める中、ライブスタート。物凄い音圧で、吹き飛ばされるくらいの、打ち上げ花火の音を近くで聞いてるくらいの、ドーンッという重い音がお腹に響いて、一気にただならぬ空気の世界へ引きずり込まれる。4人とも赤と黒の衣装で、後ろから見ていたら、まきさんはドラムのうしろの凄く高い位置から見下ろしてるような、エヴァの司令塔のゲンドウ的な位置に見えてたんだけど(笑)後から、ニコニコとか写真とかで見ると、一段高いくらいで、錯覚だったのか、確かに前の人に被って、ほとんどまきさん見えなかった。でも、いつも以上に、まきさんは凄く頑張ってるように見えて。

 

トリプルドラム初体験だったけど、物凄い迫力で、でも三者三様で、どちらかというと女性二人の方が熱量が凄いっていうか、ほんとに全身全霊をかけてたたいてるような、見てるこっちまで胸が熱くなる感じ。しかも、ニコニコで見たら、泣きながら?叩いてるように見えて、それで、また、こっちまで、感情が揺さぶられて。ほんとに魂のこもったドラムでした。

 

No_6で、まきさんが歌ってる時、一瞬また音が変な止まり方して、あれもなんだったんだろうねって。音も照明も映像も完璧で、起こり得ないというか、止まったというより、ほんとに一瞬だけ乱れたみたいな…いるよアピールなのかな?っていう。ずっと、人に隠れて見えないだけで、いる気がして、いない意味が分からないというか、声も聞こえるし。でも、この曲で前へ出てきて、インカムで歌いながら踊るんだよね、って思って見ても、いなくて、なんでいないのかな、なんでいないのかなぁって、ほんとにライブは素晴らしかったけど、素晴らしかった分、喪失感も、ほんとになんて大切な人を失ってしまったんだろうっていう気持ちもあって。でも、それでも作り上げたかったライブを作るっていう強い意志が4人から感じられて、いいライブだった。

 

全編英詞で、しっかり歌詞を読み解いたりしてなかったんだけど、後から、改めて読んでいると、結構刺さるというか、それをまたまきさんが歌ってたのが、胸にくるものがあって。でも歌ってる姿は、凄くかっこよくて美しかった。

新曲もかっこよくて、アルバムが本当に楽しみ。「LIVE」は打ち込み系のダンスミュージックで、そこに生ドラム×3の重なり方が、凄い…としか言い様がない。

No_4が大好きで、それを歌ってるモリケンさんも、凄くはっきりと覚えてるのに、いなくて、あの後ろに流れてた落書きみたいな絵はなんなのかなぁ?ってぼぉっと思ったりして。

 

「Beauty」もモリケンさんらしい、希望と光に溢れた曲、でも悲しみを知ってる人ができる明るさ、みたいな、なんとも言えない、明るくて泣きそうになるような曲。

他の曲も踊ってたけど、「Descent into Madness」が始まった時の手拍子といい、振りといい、会場の一体感が凄くて、終わった時、まきさんが親指立ててグーってしてたらしい(私、見えなかった)

そこからラストスパートに向かうようにフロアが踊る曲が続いて、ステージにはやっぱり踊ってるはずの人がいなくて、悲しいけど、でも、踊ろう、今は踊ろうみたいな変なアドレナリンが出てるような高揚感に。

そこに終止符を打つように「B612」がズシッときて、手を広げて終えたと思ったら、聴いたことのあるイントロが流れてきて、ソフバじゃない?これって思ったら、やっぱり「AFTER IMAGES」で。

バックの映像が青空で。

あぁ、空に届けてるんだって、あぁ、って言葉にならないような感情で、でもまきさんの気持ちを感じることができて、もう。ソフバのライブを一度も見たことがないから、わかんないけど、私が今まで聴いたことのあるAFTER IMAGESの中で、一番優しく聞こえて、それも、歌が、遠藤さんっぽいけどCDとは違う、優しくて軽やかというか、そこまでくせのない歌い方な気がして、最初、遠藤さん???でも歌い方は遠藤さんっぽいなぁって確信が持てなかったんだけど、やっぱり録り直してたみたいで。こういう形でソフバを聴くなんて皮肉な結果を想像したこともなかったけど、でも、あんなに優しいAFTER IMAGESを聴けたことは一生忘れられないと思う。終わって、結局一言もまきさんはしゃべらなかったけど、ドラマー3人の手をとって、笑顔を見せていて、凄く温かい終わり方だったな、と。ずっとアンコールは鳴りやまなかったけど、あの終わり方を超えるアンコールなんて存在しない気がして、アンコールなしでよかったな、と。

 

AFTER IMAGESって日本語でどういう意味だっけ?って調べて「残像」って出てきて、一緒に見てた二人で、また、あぁ。ってなって。そんなぴったりな言葉… たらればを言えば、あの時行けばよかったとかいっぱいあるけど、でも、亡くなる前にminusのLIVEを見れていたことも、この日のLIVEを見れていたことも本当に大切な思い出です。どうもありがとうございました。